【2023 → 2024 → 】

(仮想)みずとつちの芸術祭ー新潟ー2023が終わりました。71日間の会期を無事に終えることができたのは、アーティスト、芸術祭スタッフ、ゆいぽーとスタッフ、協力してくださった方々、そして観客の皆様のおかげです。改めて、お礼申し上げます。ありがとうございました。

先日、ながおか映画祭へ行ってきました。

そこで、新潟県立大学の学生である山田孝太郎さんに出会いました。

彼は今年4年生で、新潟水俣病のことを知ってもらう活動をしており、卒業後も継続していくと私に言いました。

そして、あの『ハタノ中毒事件』を見ていないにせよ、先生伝いに凄い作品だと聞かされ、語り継がれていることを教えてくれたり、2017年に砂丘館、シネ・ウインド、りゅーとぴあで行った『映画監督佐藤真と新潟と 「阿賀に生きる」25th Memorial』を知っていて、同じようなことを2025年にやってみたいことを語ってくれました。

でも彼は、それを聞いている私が『ハタノ中毒事件』の制作者であることも、『映画監督佐藤真と新潟と 「阿賀に生きる」25th Memorial』の仕掛け人であることも知らなかったようでした。

でも、とても嬉しくてたまりませんでした。

第一部の開会式にて、弘前れんが倉庫美術館に展示されていた奈良美智さんの言葉を紹介しました。

みんなががんばってオープンした直後は花が咲いてお花見をする感じ。

そして、花は必ず散るように、会期があるから展覧会は終わる。

でも、終わった後には、種とかいろんなものをみんなが落とすんじゃないかな。

もともとの水と土の芸術祭が『映画監督佐藤真と新潟と 「阿賀に生きる」25th Memorial』と、この芸術祭を生み出しています。

そして、そこで生まれた種が、誰かの手に渡り、新しい何かが育まれ始めています。

山の下神明宮のアートプロジェクトが新しい展開を迎えようとしていたり、この芸術祭の新たな協力者が出てきたりしています。多くの人から様々な感想もいただきました。今年は変化の兆しが目に見える年だなと感じています。

また、“誰がやっているのか”が重要ではなく、“何をやるのか“が重要なのだということを、この当たり前のことを、大学生を通して、本当につい先日明確に実感しました。

とは言え、私はまだそこまで達観できるほど人間が出来ていないんですけどね。でも、それをこのタイミングで知ることができて良かったと思います。

すでに2024の企画書を作り始めました。

早々にプランを取りまとめ、さらにたくさんの種を生み出す芸術祭にしていきたいと思います。

そして、2025年、もちろん私もと思っています。

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